2025.07.31
CITY THE ANIMATION
制作を振り返って ④
「凍った魚」

構成合宿2日目、昨日のけんけんがくがくが一晩置いたところで如何にかなるわけもなく、結果的にはアニメーションの責任者である自分が預かって、自分の主観で一旦全体構成をまとめると言うことで落ち着きました。
2日目は午前いっぱいぐらいで打ち合わせを終え、それぞれ宿題は持ち帰って取り掛かるということで帰郷することとなり、構成合宿は幕を下ろしました。
自分を含め京都アニメーションスタッフは車で来ていたので、帰りがてらに同行していたスタッフたっての希望で静岡の某有名ハンバーグチェーンに立ち寄り、昼食にしました。そのスタッフの昼食時のテンションは今回の合宿の中で一番高まっていた気がするのですが、気のせいだったと信じたいです。
帰郷後、自分の方でまとめたシリーズ全体の構成をあらゐ先生にも共有し、確認していただき、微調整して構成としては一旦まとまりました。
これを元に、本読み(シナリオ打合わせ)の開始となります。
#1から順にシナリオの形にしていくのですが、#1はやはり終わり方を見越した上での形にしたかったので、少しメッセージ性を持たせようと気を配りました。
その前提で色々な可能性を模索する段階だったので、複数の案がありましたが、中には凍った魚で立涌が鶴菱にどつかれて(痛くなさそうに表現には気をつけて)、砕けた凍った魚が地面に散らばったものがサブタイトルになって始まる。と言う、結構振り切ったアイデアでスタートするものもあったりしました。
楽曲も『Shall we dance?(by Richard Rodgers / Oscar Hammerstein II)』を使いたいと言う希望を出したものですから、「本当に必要ですか? どうしてもいるんですか?」と、何度も考え直して欲しそうなプロデューサーを尻目に必要性を訴えかけて、結果、なんとか楽曲使用の段取りをつけてもらいました。
本当に苦労をかけました。

続く。